2010年7月30日

高炉4社、全社が経常黒字転換 4-6月期連結決算

 高炉4社の2010年4―6月期連結決算が29日出そろったが、国内外の鉄鋼需要回復によって、鋼材の生産・販売量が戻り、4社ともに前年同期の経常赤字から黒字転換した。ただ4月からの主原料の大幅な値上がりに、鋼材価格の改定が追いつかず、新日本製鉄の場合で「マージンがトン3000円悪化」(谷口進一副社長)するなど、厳しい経営環境が続き、JFEホールディングス、住友金属工業の2社は前四半期比で経常減益となった。

 7―9月期は、主原料価格がさらに上昇する一方で、前四半期にあったキャリーオーバー(前年度契約分の低価格原料の使用)効果が薄まり、好調だった輸出も減少傾向にあるなど、一段と環境は厳しくなるが、中間期は4社ともに前年同期の赤字から黒字化する見込み。

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