日本の鉄スクラップ輸出量が6月以降、6カ月連続で前月比減となった。財務省の貿易統計によると11月の鉄スクラップ輸出量は、前月比9・9%減の45万5000トンだった。為替が円高に振れていたことや、本年に関しては最多輸出先とみられる中国が「国慶節」(10月上旬)により輸入成約を止めていたことが、前月の実績を下回った要因として考えられる。
主要輸出先3カ国(韓国、中国、台湾)への輸出量は、中国向けが前月比23・1%増の22万9000トン、韓国向けが36%減の19万2000トン、台湾向けが100%増の4000トン。中国、台湾向けの鉄スクラップ輸出量は4カ月ぶりに増加、韓国向けに関しては2カ月連続で減少した。中国向けに関しては前月比では増加したものの、「国慶説」などが影響し1―11月の中では下から2番目の水準となる。