日鉄商事は2010年度からの新たな中期計画で鋼材貿易を足元の年間200万トンレベルから30―40%増やす方針を掲げる。
国内需要が大きく縮小する一方で、中国、インドなど新興国の需要は今後も着実に成長を続けるとみており、海外の需要補足を成長の動力と位置づける。海外の営業、コイルセンターなどの事業拠点拡充や人員増をテコに物量拡大をめざす。
従来の日系需要家対応に加えて、現地の需要家を開拓し、海外での自律的な成長に結び付けたい考えだ。そのためのローカルスタッフも含めた専門性を持った人材の育成が急務と認識している。