2009年10月30日

高炉4社、7―9月回復も赤字

 高炉4社の2009年9月中間期連結決算が29日に出そろったが、全社が経常赤字となった。世界同時不況による販売数量減・価格低下に原料キャリーオーバー(前年度契約分の高価格原料の入荷)や在庫評価損など一過性のマイナス要因が加わった。

 4社ともに第2四半期(7―9月)は販売数量の回復によって収益が改善し、JFEホールディングスが黒字転換した。10年3月期の連結経常損益見通しは、新日本製鉄がゼロを200億円の利益に上方修正、JFEHDは400億円の利益見通しを据え置いた。神戸製鋼所は250億円の損失見通しを200億円の損失に修正。一方、住友金属工業は400億円とみていた損失幅を450億円に修正した。

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