2009年度上半期(4―9月)の厚板の需要量は前年同期比約3割減の水準にとどまりそうだ。
日本鉄鋼連盟の普通鋼鋼材品種別受注高(内需)によると、厚中板の受注高は4―6月で179万9000トンと前年同期比33・7%減にまで落ち込んだ。輸出についても4―6月は71万9000トンで前年同期比11・4%減と低迷している。高炉筋では「4―6月に比べても、7―9月(の需要環境)の方が厳しい」との見方を示す。
一方で、下半期(10月―10年3月)以降に向けては、厚板メーカー各社の減産、流通各社の在庫調整による市中在庫の適正化、一部分野での需要回復などの期待感も出てきたようだ。