三井造船は、玉野事業所(岡山県玉野市)に造船用鋼板の曲げ加工工場を建設する。12月の稼働をめざし、着工した。
事業所内の「艦船工場」内に約3600平方メートルの工場棟を整備する。新たにプレス能力2000トンのシップベンダーを導入するとともに現在、艦船工場で使用している1000トンプレス機や複雑な曲げ成形に対応する「ぎょう鉄作業定盤」を移設する。
新たに導入するシップベンダーは鋼材の長さ20メートルまで加工可能で、鋼板の直角曲げ、曲面曲げの両方に対応できる機種を入れる。また、20トン天井クレーンなども設置する。機械の老朽化や工事量増大で作業を一部外注しているが、新工場で内製化を進めるとともに、曲げ作業を集約する。