2009年7月16日

高炉各社、国内厚板の減産強化

 高炉各社は国内向け厚板の減産姿勢を7―9月に向け強化する方針だ。建設機械・産業機械分野、建築鉄骨などの需要環境は、4―6月より厳しいとの見方が強い。シャーリング業(切板加工業)の在庫率が約3カ月分に達するなど、流通、需要家の各段階の在庫水準は非常に高い。

 比較的好調な造船分野でも新造船受注の激減、建造ピッチのダウンなど下振れ懸念がある。需要好転の材料に乏しい中、年度上半期(4―9月)中に在庫を適正化し、シャー在庫で30万トン前後を実現したい考えだ。

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