東京製鉄は15日、7月契約・8月積みの鋼材店売り(一般流通)価格を発表、条鋼類をトン当たり3000円下げ、薄板類は3000円上げ、厚板は据え置いた。主要品種のH形鋼は3カ月ぶりの下げ、ホットコイルは1年ぶりの上げ。
薄板類は5月16日に岡山工場の製鋼工場で水蒸気爆発事故が起こり、6月契約・7月積みの販売を延期したが、8月上旬に生産再開のめどが立ったため2カ月ぶりに販売する。
販売価格については「H形鋼は一部高炉メーカー系の流通業者による値下げに対抗。ホットコイルは海外マーケットの上昇に対応して販価を引き上げた」(大堀直人常務)とした。