政府は10日、2020年の温室効果ガス排出削減量を定める中期目標を05年比15%削減(90年比8%削減)に決定したと発表した。基準年は05年とされた。
これまでの検討段階で提示されていた6選択肢のうち、05年比14%削減(同7%削減)とする「選択肢3」に、削減量をさらに1%上乗せした形で、太陽光発電による大胆な施策遂行などを加え、目標達成をめざす。
石油危機時のエネルギー効率改善30%を超える33%改善となる一方、1%上乗せ分の経済的負担は20年までで約10兆円増になるという。削減目標は実質削減の真水を採用、海外からの排出権購入や森林吸収源など柔軟的措置は今後の国際交渉を見極めたうえで判断するとした。