三菱製鋼は2009年度に70億円の固定費削減を行う。経済危機を受けた厳しい経営環境を勘案、役員報酬のカット、労務費削減、工場での修繕費圧縮などを進める。
労務費では需要に見合った体制を敷き、残業代カットや従業員の賞与30%カット、さらに本社を含めた全事業所で4月から3カ月間、月平均10日間の一時帰休を実施する。修繕費圧縮では10億円レベルの削減を図る。
自動車、建設機械など主力需要分野では先行きが不透明なため、本年度からスタートする予定だった3カ年の新中期経営計画は収益改善など緊急対策を優先し、2010年度から1年遅らせて着手する。