高炉5社の2009年3月期決算は、原料高騰と世界同時不況による下期の鉄鋼需要の大幅な減退が響き、全社が減益となった。
10年3月期連結業績については暫定値ながら経常ベースで新日本製鉄、住友金属工業の2社が損益ゼロ、神戸製鋼所が300億円の損失、日新製鋼が500億円の損失をそれぞれ予想、JFEホールディングスは2年連続で見通し公表を見送った。
09年3月期は中間期までの好業績で下期の収益悪化を吸収した。年間配当は住友金属のみが1株10円を継続、4社は減配。10年3月期は販売数量減少と販売価格低下により大幅減収となる見通し。