2009年4月21日

鉄スクラップ、東西炉前2万円回復

 国内電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格が3週連続で上昇し、指標品種のH2買値が東西でトン2万円台に回復した。海外指標となる東アジア向け輸出の新規成約価格(H2)は、FOBトン2万2000―2万3000円前後と国内相場との値差は開いたまま。依然として輸出価格が国内の水準を上回っているため、「短期的に見れば、価格がさらに上昇する可能性は十分に考えられる」(ヤード筋)。

 さらに来月までは既契約分の船積みが続く見込みのため、「国内の需給バランスは現行の生産レベルが続いても、大幅な緩和は避けられるのでは」(商社)との見方も強い。

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