経済産業省が27日発表した2009年度第1四半期(4―6月)の鋼材需要見通しによると、鋼材需要量は1858万トン(前期比3万トン、0・2%増、前年同期比852万トン、31・4%減)、これに伴う出荷相当粗鋼需要量は1783万トン(同15万トン、0・8%増、同1323万トン、42・6%減)と策定された。
景気減速を受けて需要は引き続き低水準となるものの、国内では一部ユーザー業界での在庫調整が進展、輸出もアジア市場での在庫圧縮が進んだことから、鋼材需要は前期比微増。粗鋼も第1四半期としては69年度の2000万トンに次ぐ低レベルながら、前期比ではわずかながら増加に転じる。
1―3月と比べ、目に見える回復はないものの、在庫調整は着実に進行、需給は改善に向かっており、これ以上の底割れはないとみている。