新日鉄住金ステンレス(NSSC)は9日、国内店売り向け冷延薄板の3月契約価格について、ニッケル系を前月比トン6万円、クロム系を4万3000円それぞれ引き下げると発表した。厚中板も6万円値下げする。
ニッケル系は昨年12月契約の時点でLMEニッケル価格が2カ月平均値ポンド5・18ドルを下回った場合、アロイリンク方式を適用しないとしていた緊急措置を解除し、従来の下限値3ドル超に戻す。
これにより広幅カットエッジコイル価格(板厚2ミリ)はニッケル系が29万円と、2005年12月契約以来3年3カ月ぶりの水準となる。クロム系は25万8000円。