1―3月積みの高炉線材輸出はユーザーの在庫調整のために成約に至らないケースが多い。自動車関連用途の線材輸出は08年4―6月積みから10―12月積みまでは四半期ごとに前四半期に比べてトン当たり100―200ドル程度の値上げが続いていたが、自動車の大幅減産を受けて急ブレーキがかかっている。
次の4―6月積みに関してユーザー側は値下げに期待を寄せるが、高炉メーカーの新年度の原料交渉が未決着であるうえ、高炉各社は今年度に購入した高値の原料在庫を抱えている。近く始まる見込みの4―6月積みは難しい交渉となりそうだ。