2015年7月21日

海技研、造船生産支援システム開発 鋼板曲げなど精度向上

 海上技術安全研究所(海技研、NMRI)は、AR(Augmented・Reality=拡張現実)技術を用いた造船生産支援システムを開発した。従来は人の認知に頼っていた、鋼板にRを付けて湾曲状に曲げ加工する「ぎょう鉄」に科学的アプローチを加え、システム上で曲げのついた完成形状や曲げプロセスを提示し、リアルタイムで施工要領を指示。外板の形状計測をサポートできる。外板加工の精度も高められる。このほか配管施工、船内設備を設置する艤装作業を支援するARアプリケーションをそろえ、生産の指示から支援。教材、技能伝承にも生かす。造船現場での本格導入を進め、将来的にはビッグデータを活用、IoT(モノのインターネット)として造船での生産性向上につなぐ。

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