2013年4月3日
LIXIL、アルミサッシのリサイクルを実現 高度選別技術を開発
LIXILは2日、早稲田大学や阪和興業と共同で、アルミサッシスクラップを再びサッシ原料として利用する「サッシtoサッシ」のリサイクル技術を確立したと発表した。サッシスクラップは主に二次合金原料に使われているが、透過エックス線を利用した選別技術により不純物を高度に除去できるようになった。同社は来年度の実用化を目指し、プラントの規模や立地などを検討する。
透過エックス線を利用した選別技術とパイロットプラントの設計、製作はアーステクニカ(本社=東京都千代田区)が担当。早稲田大学理工学術院がまとめ役で、阪和興業は市中解体アルミサッシの回収システム検討を担当した。ポニー工業(本社=大阪市)も、蛍光エックス線を利用した選別技術開発で加わった。
住宅解体工事で発生する市中解体アルミサッシは、樹脂、ゴム、木くず、ビスや施錠金物などが混入し、これらの不純物を手作業や重液選別で取り除いて再利用する。だが、不純物を完全に除去するのは難しく、自動車用ダイカスト向けの二次合金原料に多く使用される。
高度選別機はチップ状に破砕したサッシをエックス線分析で選別。今年1―2月にかけて行った分析結果で、ランニングコストも含めた「サッシtoサッシ」リサイクルへの実用化のめどが立った。
スポンサーリンク