薄板建材など鋼材流通大手の片山鉄建(本社=大阪市西区)はこのほど、自社製の鋼製屋根「Hルーフ600」上に太陽光パネルを簡単に施工する「HルーフパッコンPVシステム」を開発したと発表した。金具を使い屋根にパネルを嵌め込む。架台が不要で施工時間が短く、部材、施工ともにコストが減少する。
PVパネルにアルミ製溝型をボルト固定し、Hルーフ600の山形状に適合する「パッコン金具」を用いて屋根に嵌合させる。アルミ製溝型により、パネル自体が架台の役割をもち、重量は金具含め1枚約23キロ。架台を使うよりも軽い。片山鉄建・東北営業所(岩手県奥州市)による試験施工では、パネル施工未経験の作業者2人が11枚のパネルを33分で施工した。
片山鉄建は、このほど代理店契約を結んだ米タイゴエナジー社の太陽光発電技術も提案する。電池の裏側に取り付ける機器を通じ、パネルごとに発電を最適化して、発電量を5―6%効率化させる。