2012年11月20日
JFEエンジニアリング、2トーチ型自動溶接開発 溶接時間を半減
JFEエンジニアリングはこのほど、パイプライン敷設工事におけるパイプ溶接で使用する、デュアルトーチ自動溶接技術を国内で初めて開発した。溶接機のヘッドに2つのトーチを搭載して同時溶接を可能にしたもので、従来の1トーチタイプに比べて溶接時間(パイプ径600ミリ、板厚18・6ミリベース)を50%短縮できる。
従来の自動溶接機は1つのトーチを搭載したヘッドが管を周回し、パイプ径600ミリ・板厚18・6ミリベースで、溶接時間120分・機材セット時間25分を要していた。今回開発したデュアルトーチ自動溶接機はヘッドに2つのトーチを搭載し、一周回で2層同時に溶接するもので、同条件下で溶接時間60分・機材セット時間30分まで短縮する。
開発では溶接品質を確保しながら、一定速度で走行する2つのトーチを異なる動きで制御するプログラムを独自で開発している。効率(従来機種の1.8倍以上)、ハンドリング性(従来機種の1・5倍以内)に加えて、世界的にも厳しい品質基準を持つ国内需要家スペックを満足させること目指してきた。
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