2012年11月5日
NTN、高負荷用樹脂すべりねじ開発 耐荷重2倍、耐久性3倍
NTNは、黄銅製のナットにPPS樹脂摺動材を射出成形で一体成型し、耐荷重性能を従来比2倍、耐久性を同3倍にまで向上させた「高負荷用樹脂すべりねじ」を開発した。
樹脂すべりねじは、油やグリースを使用しない無潤滑運転が可能なため、医療機器をはじめ半導体製造設備、食品機械などに採用されている。主に樹脂製ナットとステンレス製ねじ軸で構成されるが、樹脂製ナットの剛性が低いため、これまで低負荷の用途に限定されていた。
新開発の高負荷用樹脂すべりねじは、高剛性な黄銅性のナットのねじ山表面にPPS樹脂摺動材を薄く形成した一体化ナットを採用。一体化による耐荷重性と自己潤滑性の両立に加えて、黄銅の放熱性を利用した温度上昇の抑制により、すべりねじの耐久性能も向上している。
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