2012年10月30日

日立機材、新免震床システム発売 価格3割低減、耐荷重性能強化

 日立機材は29日、免震床システム「スキッド2」を11月1日に発売すると発表した。部材使用量の抑制やフレーム鋼材の変更で、従来型の「スキッド」と比べて約30%価格を低減し、耐荷重性能も高めた。

 地震の力を減らすベアリング同士の間隔を、従来比約2倍の1200ミリに広げ、合わせて下地鋼板の必要数も減少した。ベアリングの摩擦係数は0・05から0・02に小さくなり、地震の揺れが伝わりにくく、応答加速度をコンピューターが誤作動などする基準の200ガル以下に減らす。

 フレーム鋼材はC形鋼から角形鋼に変更し、耐荷重は平方メートル当たり6000ニュートンから1万ニュートンに高めた。重量は平方メートル当たり最小80キロと他社製品より軽い。

 装置高さは152ミリで低いフリーアクセスフロアにも設置できる。電力など稼働時のエネルギーは不要。ユニット組立構造により工期は100平方メートルの場合で約1週間と、現行比2日程度短縮する。設計価格は100平方メートルの場合、1平方メートル当たり20万円。

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