住友電気工業は16日、抜け防止機構が付いた超硬エンドミルを12月に発売すると発表した。独ハイマー社の抜け防止機構付きホルダーに適用する、鋼加工用と難削材加工用の2種類を新たにラインアップ。高負荷がかかる加工を行う際、エンドミルが抜け落ちることによる被削材の損傷などを防ぐ。
航空・宇宙機や発電設備産業用の難削材加工、自動車・金型用大型部品などの重切削加工時には、切削工具に高い負荷がかかる。ハイマー社は、高負荷によるホルダーからのエンドミル脱落やスリップを防止する「Safe―Lockツールクランピングシステム」の技術を保有。各国で商標登録している。
?\r?\n 住友電工はこのほど、ハイマー社と同システムを採用した製品の製造販売で提携。現在製造販売している鋼加工用と難削材加工用の防振エンドミルに、同システムに適合する新シリーズをラインアップする。販売価格は、鋼加工用の代表品種で税抜き3万4500円。
防振エンドミルは、振動を抑制することで加工能率を安定させ、加工面の品位や切りくず排出性も向上させた製品。同システムとの組み合わせにより、工具の抜けによる被削材の損傷や再加工などの無駄を削減し、加工コスト低減に寄与する。