古河電気工業グループの電線メーカー、岡野電線(本社=神奈川県大和市)は12日、ロボット用ケーブルの可動を支持する、ケーブルガイドを今月販売開始したと発表した。樹脂ブロックを組み立てる構造の他社従来品に対し、電線被覆の押出技術を生かした一体成形が特徴。
ロボット用ケーブルは、産業用ロボットなどの可動部配線に使われ、ケーブル束を収納・保護するケーブルガイドとの併用が多い。
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押し出したポリエステル系樹脂に、定間隔で屈曲動作用の切り込みを入れた構造で、両端の金具も自社設計。一体構造なので機構部品が一切なく、重さは従来品の半分、動作時の騒音は同50分の1以下になる。ケーブルとケーブルガイドの摩擦による発じんもほとんどない。
これらの特徴により、高速動作やクリーンルーム内での使用に適する。4000万回以上の摺動(屈曲)試験を持しており、耐久性に優れる。柔軟性のある樹脂で、曲げ半径が80―150ミリメートルと幅広い。曲げ半径40ミリメートル対応品も開発中。