2012年10月5日

物材機構・降矢技研・大阪精工、世界初マイクロねじ実用化

 物質・材料研究機構(NIMS)は4日、精密ねじメーカーの降矢技研(本社=山梨県笛吹市)、冷間圧造用鋼線・部品メーカーの大阪精工(本社=東大阪市)とともに、超微細粒組織線材の量産化技術を用いて、高強度精密部品の代表であるM1・7マイクロねじの製造技術を確立したと発表した。

 NIMSの材料信頼性評価ユニット(鳥塚史郎グループリーダー)は、1997年から鋼の結晶粒微細化について研究。結晶粒の直径がサブミクロン(1000分の1ミリ以下)単位となる超微細粒鋼の実用化については、強度の大幅な向上に対して延性が低下することや、材料の量産化技術などが課題となっていた。

 降矢技研と大阪精工は、ねじメーカー、鋼線メーカーのそれぞれの立場から、NIMSと連携して技術開発を推進している。延性低下の課題を克服し、高強度で成形性も高い材料開発を実現。さらに材料の長尺鋼線材としての量産技術を確立し、超微細(ナノレベル)組織を持ったマイクロねじとして、世界初の実用化に成功した。

スポンサーリンク


九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社