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2024.1.15
2012年10月2日
昭和電工と大阪大学、自由に基板回路印刷 銀ナノワイヤインクを開発
昭和電工と大阪大学の菅沼克昭教授は1日、樹脂基板などに自由に回路を印刷できる銀ナノワイヤインクを開発したと発表した。
従来の銀ナノワイヤインクは印刷によるパターン形成が困難なことに加え、コーティング後に熱処理をしなければならず、耐熱性の低い樹脂基板向けに使用しにくかった。今回、新開発した銀ナノワイヤインクに光焼成技術を組み合わせることで、高い安定性を持つ透明導電パターンをフレキシブルなフィルム上に形成することが可能になる。
銀ナノワイヤインクは透明でシート抵抗の低い導電膜を形成できることから、タッチパネルなどの透明導電膜に使用される酸化インジウム錫(ITO)の代替として期待されている。
今回、インクの性質に改良を加え、密着性を向上させたことで樹脂基板などにも自由に回路を印刷することが可能になった。さらに昭和電工が米国のメーカーから導入した技術を使うことで、瞬時に焼成させ、導電性を発揮させることもできるようになった。銀ナノワイヤを用いた導電膜はITOで必要とされるインジウムを使用しないため、資源制約の問題もない。
今回、銀ナノワイヤインクに加え、銅と銀のハイブリッドインクも併せて開発した。ハイブリッドインクは銅ナノ粒子に少量の銀ナノ粒子を添加したもの。このインクを用いて印刷されたパターンを焼成すると、銀インク並みの導電性が生じる。従来の銀インクやペーストの低コスト代替品として使用することができるとしている。
従来の銀ナノワイヤインクは印刷によるパターン形成が困難なことに加え、コーティング後に熱処理をしなければならず、耐熱性の低い樹脂基板向けに使用しにくかった。今回、新開発した銀ナノワイヤインクに光焼成技術を組み合わせることで、高い安定性を持つ透明導電パターンをフレキシブルなフィルム上に形成することが可能になる。
銀ナノワイヤインクは透明でシート抵抗の低い導電膜を形成できることから、タッチパネルなどの透明導電膜に使用される酸化インジウム錫(ITO)の代替として期待されている。
今回、インクの性質に改良を加え、密着性を向上させたことで樹脂基板などにも自由に回路を印刷することが可能になった。さらに昭和電工が米国のメーカーから導入した技術を使うことで、瞬時に焼成させ、導電性を発揮させることもできるようになった。銀ナノワイヤを用いた導電膜はITOで必要とされるインジウムを使用しないため、資源制約の問題もない。
今回、銀ナノワイヤインクに加え、銅と銀のハイブリッドインクも併せて開発した。ハイブリッドインクは銅ナノ粒子に少量の銀ナノ粒子を添加したもの。このインクを用いて印刷されたパターンを焼成すると、銀インク並みの導電性が生じる。従来の銀インクやペーストの低コスト代替品として使用することができるとしている。
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