東京鋼鉄は、太陽光発電架台向け薄肉山形鋼を開発した。
これまでの太陽光発電架台向け山形鋼は、JIS規格品の山形鋼に、溶融亜鉛めっき加工(どぶ漬けめっき加工)を施して耐食性を高めていた。ただ、高耐食性めっき鋼板を用いたプレめっき加工品との受注競争が激しく、比較的重量の大きい山形鋼の溶融亜鉛めっき加工品は価格差で受注を逃すケースがみられた。
このため、鋼材重量を減らし、価格競争力を高めるため、JIS規格外である板厚3ミリの山形鋼を開発。JIS規格板に比べて板厚が0・2ミリ薄くなり、どぶ漬けめっき加工で0・2ミリのめっき厚が加わっても、板厚は3・2ミリとなる。従来品に比べて、製品板厚が0・2ミリ程度薄くなり、重量が減ることから、コストダウンにつながり、価格競争力が向上する。