韓国のPOSCOは先週、傘下の研究機関、浦項産業科学研究院(RIST)が塩水から直接リチウムを抽出する世界初の技術を開発したと発表した。昨年7月に完成したパイロットプラントで1日に1000リットルの海水からリチウム5キロを製造するのに成功した。従来12カ月以上かかっていた抽出時間を1カ月以内、最短8時間に短縮し、従来最大50%だった回収率を80%以上に引き上げた。
RISTは23日、技術開発説明会を開いた。従来の自然蒸発過程では塩水に含まれるマグネシウムやカルシウムなど不純物が残るのが難点だった。今回の技術はリチウムを抽出しながらマグネシウム、カリウム、ホウ素などを分離抽出でき、リチウム以外の元素も資源化できるという。
POSCOは今回の技術の主要30件あまりを国内外で特許出願した。パイロット工程には人口塩水を使ったが、最終検証段階ではボリビアの自然状態の塩水を使い、自然の塩水でも新技術の適用が可能と立証した。