2012年2月22日
大東精機、新型開先機2種開発 鉄骨一次加工を合理化
大東精機(本社=兵庫県尼崎市)は、H形鋼用ツインタイプ開先機とコラム用開先機の新型開先機2種を開発し、本格的な市場投入を開始した。両タイプとも機械単体での導入のほか、既存加工ラインへのリプレース導入も行えるもので、鉄骨一次加工工程での合理化に寄与する。
新機種のうち、H形鋼用ツインタイプ開先機「KHR1050」(特許出願中)は、1台で材料の両端に開先加工ができる新発想のもと開発。従来は材料の両端に開先加工を行うために開先機を2台並べたダブルタイプが必要だったが、新機種は前端開先用と後端開先用のカッターヘッドをひとつに集約することで、ダブルタイプの約半分のスペースで材料を反転させることなく、両端の開先加工が可能。
コラム用開先機「KCW800」は、高速、高精度、コンパクト、操作性のすべてを追求。4条刃の採用で加工時間を短縮するとともに、カッタードラムを上昇させずに材料を貫通させる方式でアイドルタイムの短縮と省スペース化を実現。冷間プレス成形角形鋼管BCPの開先加工で生じるシーム部の膨らみ部分も、自社開発の「シーム逃し機構(特許出願中)」で均一に加工ができる。
前者の機種は、最大幅1000ミリメートルから最小幅200ミリメートル。後者の機種は、最大800ミリメートルから最小150ミリメートルサイズまでの材料に対応。加工サイズが大幅に拡大している。
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