2011年12月20日

機械部品、鋳造と表面処理を同時に 日本ホイストと広島県が技術開発

 広島県立総合技術研究所東部工業技術センター(広島県福山市)とクレーンメーカーの日本ホイスト(同)は、機械部品の鋳造と表面処理を同時に行う技術を共同開発した。特殊な表面処理剤を活用したもので、従来、表面を硬くするために行ってきた電気炉に入れる工程を省くことができる。

 新しい技術は、鋳型クロムを主体とする表面処理剤をあらかじめ塗っておき、その上に溶けた鉄を流し込む。処理剤と溶けた鉄が混ざり合うことで、処理剤を使わない場合と比べて表面が1・5倍程度硬くなった状態で部品を製造できる。処理剤には、ポリビニルアルコールを主成分とする粘結剤を混ぜ込んであり、鋳型に定着しやすくした。

 従来は、鋳物部品を造った後、表面を硬くするために電気炉に入れて熱処理を行ってきたが、部品の形状が複雑な場合、熱処理を施しても、想定した硬さに達しない場合があるという。新しい技術だと、鋳型に処理剤を塗っておくだけで、複雑な部品にも対応できる。産業機械や自動車の部品の加工を対象としている。電気炉工程が不要になるために製造コストの削減につながる。

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