日本鋳鉄管は7月に、マンホール用の鉄蓋における新型の支持構造『EVS(エボリューションヴイストラクチャー)』を開発した。鉄蓋の過剰な食い込みとガタつきの両方を防止できるため、鉄蓋設置後の安全性や作業性が一段と向上する。
EVSは外力により変形する金属の特性を利用し、蓋外周側の角部を受枠内周の勾配面に接触・変形させ最終形状にする構造。従来の構造である『急勾配受構造』の基本形状を大幅に変更することなく、嵌合部の形状変更のみで性能を得ることができる。
従来の構造は蓋と受枠を急勾配面で嵌合するもの。このため、使用期間が長くなるにつれ蓋が食い込みすぎて開蓋できない、逆に食い込み不足により蓋と受枠の嵌合部が摩耗し、蓋がガタつくといったケースを生じることがあった。
日本鋳鉄管はEVSの開発により、これらの諸問題を解決。同社の試験によるとEVSを採用した場合、鉄蓋の食い込み力は従来比で50%減少した。