2011年8月4日
独レオニ、車用アルミブスバー開発 バッテリーケーブル、銅線を代替
独大手電線メーカーのレオニは2日、自動車用バッテリーケーブルの代替として、アルミニウム製のブスバーを開発したと発表した。丸棒状のアルミブスバーを、ハロゲンフリーのポリエチレンで被覆。一般的な銅導体のバッテリーケーブルに比べて、重量を40―60%、最大3キログラム削減できる。固体のブスバーにしたことで、アルミ導体特有の太径化も避けられる。2013年発売の新車に搭載予定。
ブスバーは板状や棒状の金属導体。バッテリーケーブルは自動車のエンジンとバッテリーを結ぶ。近年はバッテリーを車後方に積むケースが多く、自動車1台に搭載される電線総長およそ3000メートルのうち、バッテリーケーブルは特に長い単線接続部になる。この導体を銅からアルミに替えれば、軽量化効果が大きい。
レオニは今回、アルミ導体を撚り合わせた電線ではなく、固体のブスバーを開発。シャーシの上部や底部に直接はわせることができ、車種に応じて4メートル以上の長さ、単線・双線などの対応が可能。
固体構造と独自の加工技術により、導体断面積を大きくでき、結果的に太径化を防ぐ。アルミは銅よりも軽量だが、導電率が低いため、代替時には太径化の問題がついて回る。レオニによると、直径15・5ミリメートルの銅導体の多芯ケーブルに対して、同等の導電性能を持つアルミブスバーは直径14ミリメートル以下。省スペース化に寄与する。原材料や製造プロセスのコストも、銅ケーブルより安いとしている。
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