2011年6月17日

新日鉄・不動テトラ、新タイプ地盤改良材を市場投入 港湾適用を推進

 新日本製鉄と不動テトラは、製鋼スラグを活用したサンドコンパクションパイル工法(SCP工法)向け地盤改良材「エコガイアストン」の新タイプ(固結タイプ)を本格的に市場投入し、港湾の岸壁や護岸構造物の地盤改良工事への適用を推進していく。沿岸技術研究センターから「港湾関連民間技術の確認審査」で認定され、評価証を取得しており、今後、採用が進むと期待している。

新製品・新技術 「エコガイアストン」は、強固に締め固めた砂杭を地中に造成して地盤を改良する「SCP工法」用の地盤改良材。従来の自然砂に比べて同等以上の強度の杭を形成し、支持力向上や地震時のせん断変形の抑制によって材料費を縮減するほか、改良率を小さくすることでコストダウンを実現するもの。

 固結タイプは、主に海上の軟弱粘土地盤対策をターゲットに今回開発。転炉系製鋼スラグに、高炉除冷スラグや高炉水砕スラグを、質量混合比で15―50%の範囲で混合して製造する。砂材料に比べて大きなせん断抵抗を発揮するほか、地震時の残留変形を抑制することが可能(砂材料に比べて60―80%に低減)などが特長。

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