2011年3月18日

日東精工、ねじ新製品を開発 高い緩み止め効果

 日東精工は、ねじ部分に接着剤を塗布しなくても高い緩み止め効果を発揮するねじ「アプスロック」を開発したと発表した。特許を申請済み。

新製品・新技術新製品・新技術 アプスロックは、雌ねじを構成する要素のうち、ばらつきが比較的少なく安定している部分(フランク面)に、特殊なねじ山を干渉させることで、接着剤などの塗布剤を使わずに高い緩み止め効果を安定的に実現する。

 ねじ込み時の削れなどを軽減し、切粉の発生を抑える。ねじ山の山頂部が通常の小ねじなどと比べて大きいため、締結時の挿入性も良い。炭素鋼を材料とし、ねじサイズは1・4ミリ、1・7ミリ、2・0ミリ。頭部やめっきは各種対応する。

 雌ねじを用いた締結では、ねじの永遠のテーマである緩みを防ぐ目的で、ねじ(雄ねじや雌ねじ)に接着剤を塗布して使用するケースがある。しかし、こうしたケースではねじが固着して、ねじを緩めて取り外す際に十字穴(ねじ駆動部)がつぶれるなどの不具合が発生する原因となる。また、緩み止め剤塗布による締結コストの上昇という問題もあった。

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