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2024.12.20
2010年7月21日
沖電線は20日、従来のビニルキャブタイヤ(VCT)ケーブルと同径で電力損失を約10%低減できる低消費動力ケーブルを、首都大学東京と共同開発したと発表した。ケーブルの材料と構造の見直しにより誘電率を下げ、インバーターなどのパルス電力駆動の機器でも、導体径を太くすることなく電力損失を抑えられる。
動力ケーブルにはVCTケーブルが広く使われる。これまでケーブルの電力損失を低減するには、導体径を太くして抵抗を下げる方法が多く採用されてきた。しかし、省エネ対策で多用されるインバーターなどのパルス電力駆動の場合、通常の抵抗損失に加えて、ケーブル内の電気容量に対して消失する損失分があり、太径化では解消できなかった。
沖電線と首都大学東京は、パルス電力の損失が、ケーブル内の容量を充電する充電電流と充電時間の積である点に着目。動力線内の心線間の誘電率を小さくすることで、従来のVCTケーブルと同一径で400ボルト、200ワット、50メートル駆動において約10%の電力損失低減に成功した。
動力ケーブルにはVCTケーブルが広く使われる。これまでケーブルの電力損失を低減するには、導体径を太くして抵抗を下げる方法が多く採用されてきた。しかし、省エネ対策で多用されるインバーターなどのパルス電力駆動の場合、通常の抵抗損失に加えて、ケーブル内の電気容量に対して消失する損失分があり、太径化では解消できなかった。
沖電線と首都大学東京は、パルス電力の損失が、ケーブル内の容量を充電する充電電流と充電時間の積である点に着目。動力線内の心線間の誘電率を小さくすることで、従来のVCTケーブルと同一径で400ボルト、200ワット、50メートル駆動において約10%の電力損失低減に成功した。
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