矢崎総業は、新構造のアース付きVVF(ビニル絶縁ビニルシース平形ケーブル)、「エフアース」を発売。電線シース(外被)の外側にアース線を接着する独自構造で、アース線を簡単に分離できる。施工時間を従来比約25%短縮、作業時に発生する線心やシースのロス重量を同約73%低減できる。
VVFは屋内配線用電線の主力品種の一つ。一般のアース付きVVFは、電線とアース線を同じシースで覆う。配線作業でアース線を取り出す際に、シース剥き作業や余長ケーブルの切断作業が必要になる。
「エフアース」は導体径2ミリメートル×2心あるいは2・6ミリメートル×2心のビニル絶縁ビニルシースケーブルに、導体径1・6ミリメートルビニル絶縁のアース線を独自技術で一体化。
新構造はケーブル本体の断面積も小さくなるため、電線管のサイズダウンが可能になるほか、VVFで一般的な100メートル束の軽量化・コンパクト化にも寄与する。