2023年10月31日

鉄流懇 鋼材市場、悲観せず 商売の質上げ、収益確保

 鉄鋼流通問題懇談会(会長=赤木純一・JFEスチール常務執行役員)は27日、定例会合を開催した。赤木会長は会合後の会見で鋼材市場について「自動車を除くと、建築がさえず、工作機械、建機も弱含み、全体としては横ばっているが、悲観はしていない」との認識を示した。経済産業省の2023年度第3四半期(10―12月)鉄鋼需要見通しで普通鋼鋼材国内需要量を前期実績見込み比3・3%増とした点を指して「秋需が期待に対し、物足りなかった」ためマイナスの印象が強まったと分析。23年度粗鋼生産が2年連続で9000万トン割れとなる可能性に対しては「構造が変わった」とし「商売の質を上げ、収益を上げる体制が必要」と強調した。

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