2024年10月31日

水野金属商事が展示会でPR 銅抗菌施した保冷シート 三河木綿使い滑らか触感

非鉄製品流通の水野金属商事(豊田支店=愛知県豊田市、水野英隆社長)はこのほど、抗菌効果を施したオリジナルの三河木綿製のマルチ保存シートを開発し、24日から2日間にかけて静岡県富士市のふじさんめっせ大展示場で開催された「ふじのくにセルロース循環経済国際展示会」で初披露した。今後も展示会などを通じて銅の優れた抗菌性をアピールし、セルロースナノファイバー(CNF)を添加した銅抗菌剤の普及拡大に務めていく。

同社は創業120年を超える愛知県にある老舗の非鉄製品流通。近年は銅製品の抗菌性を生かした製品の開発を、あいち産業科学技術総合センター産業技術センターや日清紡テキスタイルなどと連携して進めてきた。2024年度から2年連続で愛知県の手帳の素材に同社が開発したCNF添加銅抗菌剤が塗布された三河木綿が採用されている。

同社ではこれまでにCNFを添加した銅抗菌剤を用いた製品として、マスクやマスクケース、三河木綿の手帳やランチョンマット、抗菌スプレーなどさまざまな製品を開発してきた。

今回はそれらの知識を活用し、三河木綿を用いたマルチ保冷シート(保存シート)を試作。アルミ箔をシートの内側に貼り付け、お弁当の保温・保冷や抗菌効果が期待でき、広げるとランチョンマットとしても使用できる。美しく滑らかな手触りの三河木綿を用いているため、見た目にも高級感がある仕様となっている。

また、CNFを添加した銅抗菌剤を用いた三河木綿のブランド化を図るため、独自のマークをデザイン化。試作品にもマークを貼り付け、高品質な正規製品であることをアピールしている。

同展示会には、あいち産業科学技術総合センター産業技術センターのブースを通じて3回目の出展となる。今後、国内のさまざまな展示会に銅センターとコラボレーションなども含めた出展を予定している。

同社の水野社長は「多くの人々に銅の優れた抗菌効果を知ってほしい。この機会を通じてしっかりとマーケティングを行い、実用化につなげていきたい」と力強く語った。





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