マイクロ波化学 製錬のＣＯ2削減へ

　マイクロ波化学は24日、大阪事業所（大阪市住之江区）にマイクロ波を利用した金属製錬・鉱山プロセス向けの標準ベンチ装置が完工したと発表した。1000度の高温条件下でも連続的に稼働できる。従来の化石燃料を使用して鉱石を焼成・還元する工程を、電気によるマイクロ波プロセスに置き換えた昇温装置の工程とすることで、二酸化炭素（ＣＯ2）排出削減と熱効率改善を実現する。既に複数の鉱石で昇温試験に着手。同装置の活用により初期検討の時間を短縮し、プロジェクトの加速が期待される。