アルミ新地金割増金 7―9月165ドル提示

　7―9月期のアルミニウム新地金対日プレミアム（割増金）交渉が始まった。一部の生産者は前四半期より約27―32％高い「トン165ドル」（商社）を提示した。国内需給からプレミアムの上昇要因は見当たらない。想定以上に需要の戻りが鈍く、国内在庫は高止まりしている。一方で、他地域のプレミアムは日本を上回り推移する。供給への不安が小さい需要家と、日本以外の地域でのプレミアム高を意識する生産者とで需給に対する認識に隔たりもある。前回に続き話し合いが難航する可能性もありそうだ。