2023年4月20日

銅スクラップ売り先難 長契以外の納入なく

銅スクラップの需要に浮揚の兆しが見られない。昨夏から伸銅や製錬、銅箔メーカーの原料購買意欲が限定的で、長期契約分以上の納入が難しい状況。輸出向け品種の込み黄銅も中国がゼロコロナ政策を解除してもなお、需要の戻りが鈍い。目先も上向く要因が乏しく、急速な需要改善は見込みにくいというのが大方の見立てだ。原料問屋関係者は「相変わらず発生不足で潤沢に在庫があるわけではないが、それ以上にメーカー売りが少ないのが痛手。仲間売りや輸出向けは割安になるケースが大半で、十分に利益が出せない」(関東の大手問屋)と嘆く。





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