2021年3月1日

銅価100万円時代の再来(下) ■電線・伸銅■ 電線、適正価格へ危機感 伸銅、 素材代替懸念は弱く

銅電線需要に見合わない国内銅建値の上昇に、大手電線メーカー販社は「ここできっちり(適正な価格のための)旗を掲げておかなければ大変なことになる」と危機感を募らせる。屋内配線電力ケーブルの代表品種のVVF(ビニル絶縁シース平形)ケーブル1・6ミリ×2心サイズの市中卸売値は2月中頃、月初比でメートル当たりおよそ3円上昇し、40円前後となった。販売価格の指標となる銅建値が2月24日、トン当たり8万円上げ102万円を付けたことで、メーカー各社はさらなる値上げを打診している。前出の電線メーカー販社は「目標は3月中に44円だ」と意気込む。

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