2018年7月2日

広がるか雑ナゲット事業、中国規制で国内滞留

 雑ナゲット事業に新規参入するスクラップ輸出業者が増えている。母材となる雑電線は中国向け輸出が難しくなる中で市中価格が割安となっており、「今の価格だと加工賃を引いても雑ナゲットに処理すれば十分利益を産むことができる」(関東の輸出を扱う大手非鉄原料問屋)との話が聞かれる。その一方で被覆部分の産業廃棄物としての処理が課題となっており、「高騰している産廃処理代を賄えるのか、最終処分場の受入量はどうなのか、そういったことを全て見極めてからでないとナゲット事業を始められない」(関東の雑電線を扱う直納問屋)と慎重に様子を見ているところもある。

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