トヨタ自動車は19日、品質データの改ざんなどが問題となっている神戸製鋼所製のアルミ板について、車両の安全性や耐久性には問題がないと発表した。過去の保有データからの検証で、安全性・耐久性に関する基準を満たしていることを確認した。アルミ板以外の素材の車両への影響については、確認作業を進めている。
同社は、神戸製鋼所が10月8日に改ざんがあったことを公表した「アルミ板」について、自社製車両への影響を調査した。仕入先経由で購入したものも含め、一部の車両のフード(ボンネット)やバックドアなどに対象のアルミ板を使用していた。これらのアルミ板に関して、神鋼が保有していた直近3年分のデータを使用し、その範囲で最も同社規格から外れた数値をベースに強度や耐久性を検証した。その中で、車両の安全性・耐久性に関する関連法規や同社の社内基準を満たしていることを確認した。
アルミ板以外のアルミ押出材、銅管、鋼線、鉄粉などについては対象が多岐にわたるため、引き続き安全性の調査を進めるとしている。