2015年8月27日

アルミ需給、15年余剰64万トンに拡大 住商予想

 住友商事がこのほど発表した、「アルミ地金2015年上半期回顧と展望」によれば、15年の世界アルミ需給は64万トンの供給過多と、年初予想の15万5000トンから拡大している。先進国の需要が一部減退している以上に、中国の生産量が増えている影響が大きい。ロンドン金属取引所(LME)のアルミ相場と現物プレミアム(割増金)がともに下落したものの、通貨安などで製錬コストが下がっているため、世界的な減産の動きは鈍い。特に、中国で減産が行われなければ、需給バランスの根本的な改善は難しいとの見方を示している。

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