丸紅は2015年度をめどに、銅の持ち分生産量を25万トン以上に引き上げる。
08年に権益を取得したチリのエスペランサ鉱山で、銅精鉱の生産が開始したほか、昨年取得したミラドールの鉱石を利用した銅地金の生産も今年末までに始まるため、持ち分生産が増加する。エスペランサでは2000億円規模の投資を行って、銅精鉱の生産能力を現在の2―3倍に増強する計画もある。
併せて新規鉱山の取得も目指し、11年度に約12万5000トンの持ち分生産量を2倍以上に伸ばしたい考えだ。強みのある銅事業に資源を集中することで、金属部門の収益基盤を強化する。