2024年6月4日

中国鋼材市況が反落 天候不順で需要鈍化 不動産市場低迷 スクラップ価格も軟調

【上海支局】中国の鋼材市況が先週に反落した。低迷が続く不動産市場に加え、高温・大雨など天候不順によって鋼材需要が鈍化し、2週ぶりの下落となった。政府の不動産対策への期待から5月中旬に上昇していた先物価格が先週に下落に転じたことも影響したもよう。粗鋼生産、鋼材在庫ともに高い水準にあることから需給がより緩む可能性があり、軟調な鋼材相場とともに鋼材の大量輸出の傾向は変わりそうにない。

熱延コイル市況は上海地区で先週末にトン3900元(約8万5000円、増値税込み)と1週間で30元下落し、5月初めから1カ月で80元下がった。異形棒鋼市況はトン3630元と1カ月で30元上がったが、1週間では20元下がった。





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