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2024.10.30
2024年3月12日
【上海支局】中国の鋼材市況が1カ月半下がり続け、4カ月ぶりの安値となった。建設中心に低調な需要の一方で粗鋼生産が増え、需給が大きく緩んでいる。景気悪化や米中摩擦によって昨年来続落する株式市場や鉄鋼需要の影響で先物の鋼材価格が下落し、現物市況を押し下げている。先週の全国人民代表大会で大型財政出動など景気浮揚策が示されたが、経済と需要の大きな要素を占める不動産市場の回復はおぼつかないことから、粗鋼が大幅に減らない以上、需給は締まりそうにない。
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