2019年8月30日

東南アジア鋼板市況 インド材影響広がる

高い経済成長が続くベトナムにインド材が流入(開発が続くホーチミン市)
 インド製の鋼板が東南アジアの市況下落に拍車を掛けている。昨年秋以降、中国製の安値材が価格を押し下げてきたが、ここへきてインド材の輸入が増加。経済が減速する一方で鉄鋼の生産能力が増すインドの輸出は通貨安を追い風に増勢を強める可能性がある。米中貿易摩擦の影響などで鉄鋼需給が緩む中国に加え、インドも国際市況の撹乱要因に。品質的に両国材と競合しない日本材も価格軟化のあおりを受けそうだ。

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