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2024.10.30
2018年2月8日
国内鋼材市況が緩慢な伸びにとどまる中、対日輸出の主要ミルが採算重視の姿勢をより鮮明とし、日本向けの数量を抑制する動きが強まってきた。関係筋によると、韓国・POSCOはこのほど貿易商社に対し、2018年の対日輸出を前年比1割近く減らす方針を伝えた。台湾・CSCはすでに高炉改修に伴う引き受け削減を実施しているが、日本向けについては当面、数量を戻さない方針を示している。輸入鋼材は17年実績の468万トンのうち、韓国材と台湾材で9割超を占める。主要ミルが対日輸出を抑えれば、輸入量の多い薄板や厚板のさらなる需給タイト化は必至で、国内メーカーや流通業者の販売姿勢にも影響を与えそうだ。
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