2016年7月13日
中国の鋼材輸出 1-6月、上半期の最高を記録 5712万トン
中国の1―6月累計の鋼材輸出量は5712万トンと前年同期比9%増え、上半期の最高を記録した。6月は1094万トンと過去2番目の高水準で前年同月比23・1%増え、5カ月連続増加。過剰生産と国内需要の減速から輸出圧力は強まっている。国内の鋼材市況の上昇機運が弱まったことで鉄鋼企業が輸出オファーを再度増やしており、下半期も年率1億1000万トン強の輸出が続く見込みだ。
日数の少ない2月を除き11カ月連続で900万トンを超えた。半期の最高の2015年7―12月累計6000万トンに近づいた。東南アジアなど多くの国による保護貿易によって輸出先が細っているにも関わらず、高水準を維持。実質はビレットながら、クロムなどを添加して輸出税還付を受けることのできる合金角鋼として輸出されている問題ついて当局が取締りを強化しているが、輸出減につながるかは不透明だ。
粗鋼生産が3―5月に急増し、過去最高水準に達した。過剰供給から鋼材市況が5月に下落。鋼材の先安観から需要家の発注が鈍化し、鉄鋼企業は一時止めていた輸出向けオファーを再開している。安価な中国材を求める海外需要家が近年増え、人民元安の傾向も加わり、海外需要家の購入量が増える可能性がある。中国税関総署が13日に発表した。
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